カプラーのお話

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カプラーのお話
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 Nゲージって結構共通のはずだけど・・・肝心のカプラー(連結器)は・・・というと・・・いろいろあります。
 ここでは、カプラーのお話を・・・

  • カプラー

     Nゲージのカプラーは多種多様です。おかげでいろいろ問題があります。第1回鉄道模型コンベンションでも議題に上がったほどです。Nモデラーとしては、相互互換性を考えてほしいと思います。
     某大手会社の会長が第1回鉄道模型コンベンションでの発言が気になっていましたが・・・やはりというか、いまだに、カプラーポケットの互換さえない状態は続いています・・・
     完成品、キット問わず、いろいろなメーカーより様々な車種がリリースされているのに、互いに連結できないというのは悲しいことです。(アーノルドカプラーを使えといわれればそれまでですが・・・)

     ここでは、カプラーの種類と、相互接続や、他社カプラーの取り付け方法の一例を記載しています。

     

  • カプラーの種類

     どんなカプラーがあるのか・・・
     文章だけではわかりづらいですが、そのうちPhotoも載せたいですね。
     

    • アーノルドカプラー

       アーノルド社のカプラーで、Nゲージの標準に指定されているカプラーです。
       ただ・・・初期のカプラーで、コの字なので、ディテールがあがった現在のNゲージではとっても違和感があります。車両間隔も広めです。・・・その代わりですが、自由度は高いです。
       カプラーの写真は、KATOカプラーの記載に・・・

       ちなみに、デジQトレインにも使用されています。
       

      • TOMIX 自動開放カプラー

         自動開放レールを使用して、機関車と客車の自動開放が可能なアーノルドカプラーです。
         自動開放レールと、自動開放カプラーにそれぞれついている永久磁石の力を利用して開放します。・・・後述のマグネティックカプラーとは極性が合わず、両方を一緒に使うと大変なことになったりもします。
         

    • TNカプラーMODEMOのTNカプラー密自連の連結間隔

       TOMIXのカプラーで、小型化、精密化されていて、実車のカプラーと大差がない形状をしています。
       車両間隔も狭く、ボディマウントカプラーを使用すると、直線時には、連結幌同士がくっつくくらいの実感的な車両間隔になります。
       欠点は、長編成の車両だと、勝手にカプラーが開放されてしまう場合があるということでしょうか・・・


       

       TOMIX車両だけでなく、Micro Ace, Green Max, ボディマウントTNカプラーの連結間隔MODEMOなどで一部装備又はオプションとなっています。

       ぶりちゃん鉄道のメインカプラーです。









       

      • 密着自動連結(密自連)タイプMODEMOのTNカプラー密自連タイプ

         機関車や、客車に装備されている、自動連結タイプです。アームの形もよくお気に入りです。







         

      • 密着連結(密連)タイプTOMIXのTNカプラー密連(電連なし)

         電車に装備されているタイプです。これも、実車と同様な方法で連結しているのでとても気に入っています。

         右は、通常タイプですが、カプラー下に電気連結器を備えたタイプもあります。






         

      • 双頭カプラー左が密自連、右が密連です

         EF63型電気機関車に装備されている、密連と密自連が60度位の角度で装備されているカプラーです。これをNゲージで実現するTOMIXの技術力には脱帽です。





         


         

    • KATOカプラーN

       KATOのカプラーで、TNカプラーと比べると、歴史は古いです。・・・その分、形などに・・・

       主にKATO製車両ですが、Micro Aceでオプションとなっています。
       

      • カプラーN自動連結(自連)タイプ

         TNカプラーが出る前はお世話になってました。TNの密自連と比べると、アームの幅が大きく、ちょっと見難い・・・

        ちなみに、左から、
         

        • アーノルドカプラー
        • KATOカプラーN自連タイプ
        • TOMIX TNカプラー自連タイプ

        となります。


         

      • カプラーN密連タイプ

         TNカプラーと同様の形になりましたが、連結方法に疑問が・・・

        TNカプラーと違い、自動連結用の電気連結器の部分がアーノルドカプラーみたいな形になっていて、そちらで連結するようになっています。・・・はじめて 連結してみたとき、かなり幻滅しました。
         ダミージャンパ管がついていて、結構かっこうはいいのですが・・・

         


         

    • KATO マグネティックカプラー

       HOなどで使われているケーディーカプラーをそのままN用にスケールダウンしたようなカプラーです。磁石による自動開放機能を持ちます。

       KATOカプラーN自連タイプと連結可能です。
       

  • カプラーの相互互換性

     これがすごく厄介です。
     基本的に、上記のカプラーで互換性はありません。どうしてもメーカーが異なる車両を連結するとなると・・・カプラー交換となるんです。でも、アダプターや、加工で何とかなる場合もあります。
     

    • TN密自連カプラー<->アーノルドカプラー

       TOMIXの分売パーツJC19カプラーアダプタを、TN密自連カプラーに取り付けることにより、アーノルドカプラーになります。
       

    • TN密自連カプラー<->KATOカプラーN自連タイプ

       アームの大きさが違い、カプラーのロック方法も違いますので、基本的に連結は無理なのですが、KATOカプラーN自連タイプのアームに穴を開けることで、TNカプラー密自連タイプのつめが引っかかり、連結することが可能になります。


       左がKATOカプラーN、右がTNカプラー密自連タイプになります。
       加工はKATOカプラーのみ改造です。右写真の赤丸部分を、ドリルを使用して穴を開けます。
      穴は、0.8mmから1.0mmのピンバイスなどを使用してあけます。右写真真ん中が、穴を開けた状態です。・・・これだけです。
       今回は100円ショップで売っている1.0mmのハンドドリル(精密ドライバーの柄に、1.0mmのドリル刃が付属のもの)を使用してみました。

       これで、TNカプラーのつめがあけた穴に食い込むことにより、連結できます。
       ・・・こつがいりますので、試行錯誤してみないと難しいです。

       

       

  • 各種NゲージにTNカプラーをつけてみる

     ぶりちゃんのNゲージには、車両のメーカーにかかわらず、ほとんどTNカプラーをつけています。取り付けを記載してみます。
     ここに記載している方法は、あくまで自己責任で行いましょう。
     

    • TOMIXの車両にTNカプラー

       これは簡単ですね。基本的に取り付けは、説明書のとおり、カプラーを交換することになります。
       

    • KATOの車両にTNカプラー

       最近の車両は、カプラーの取り付け場所が独特なので難しいですが、コンテナ車や蒸気機関車はカプラー交換でいけます。その際、カプラースプリングの支持棒を数ミリ残して切断します。
       

    • Micro Aceの車両にTNカプラー

       Micro Aceの車両のほとんどには、ボディマウントTNカプラー用の切欠きがついているので、そこに取り付けます。蒸気機関車は、KATOと同じ方法で取り付けています。
       

    • KATO蒸気のフロントにTNカプラー

       重連用に、蒸気の前側にTNカプラーを取り付けてみます。使用するTNカプラーは、0391、密自連カプラーポケット用です。下手な絵ですが・・・参考になれば・・・

       まず、TNカプラーの支持部に0.5mmの穴を開けます。そこに0.5mm真鍮線をを通し、カプラー下側でL字に折り曲げ、銀河モデルのスノープロウに刺し、固定しました。蒸気のダミーカプラーをはずし、下側半分を削りとり、真鍮線を刺して固定します。
       このとき、カプラーの高さに気をつけて削り高さを調整します。

       今回、D51で行いましたが、先台車とスノープロウとのクリアランスに注意してとりつけました。




      12系と連結してみました。

       こんな感じで、蒸気の先頭で連結できました。同じような方法で、他の蒸気なども同様の改造が可能と思います。
       今回は銀河モデルのスノープロウを使いましたが、その他、工夫でスノープロウなしでもいけると思います。









       

    • 各種車両にボディマウントTNカプラー

       特に先頭車にボディマウントTNカプラーを取り付けると、車両前面のディテールを損なわず、連結可能になります。・・・台車マウントのアーノルドカプラーで先頭車同士を連結すると、なんかさびしいです。

       ぶりちゃんは、トレジャータウンのTNカプラーアダプタを使用していますが、他社からもいろいろ出ていますのでそれらを用意します。
       また、床板を加工する必要があるので、自信のない方にはお勧めできません。
       床板が厚い(GreenMaxのキットなど)場合は、切断して0.5mmプラ版などで新しく作りなおす必要があり、面倒です。
       基本的に、ボディマウントTNカプラーと床板、TNカプラーアダプタでサンドイッチするようにします。床板は、ボディマウントTNカプラーの取り付け部が通るように、床板を切り欠き加工します。
       改造例は、キット小改造その1にて・・・

       いろいろと大変ですが、やってみるとすごくいいですよ。

 まだまだ紹介していないカプラー(ドローパー、新幹線専用カプラー、KATOカプラー新型)もありますので、おいおい更新していきますね。

 

 

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最終更新日 : 2007/06/01