Waveterminal 192X Super Pack

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Waveterminal 192X Super Pack

 

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WT192X コメント
WT192X デジタル特性-RMAA
WT192X 仕様
WT192X 画像

 

カードレビューでは、ブランド、コントローラーチップ別などで紹介しています。
このページでは、EgoSystemsさんのプロ向けブランド 、PCI単体オーディオインターフェースでのフラグシップモデル
Waveterminal 192X Super Packを紹介します。

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オーディオカード
ESI (EgoSystems) Waveterminal 192X Super Pack

 

 

 

 

コメントデジタル特性仕様画像

Waveterminal 192X Super Pack レビューコメント
(2007/03/13 ちょっと加筆訂正)

 ぶりちゃんがメインで使っていたオーディオカード、Waveterminal 192X Super Packです。
 アナログもデジタルもかなりよく、アナログ出力の音域バランスはDr.DAC+OPA627BPに近いです。

Waveterminal シリーズ

 このカードは、EgoSystemsさんのESIブランドで、プロ向けのオーディオカードです。
 ESIのWaveterminalシリーズは、3種類リリースされていました。

  • Waveterminal 192X
    AKM(旭化成マイクロシステムズ)のADC/DACを搭載、アナログ2In/6Out、デジタル2Out、入力、出力共に、24bit/192KHz対応、ADCは123dBを誇る、ESIブランドマルチチャンネルオーディオカードのフラグシップモデルです。
     

  • Waveterminal 192L
    Prodigy 192と同じSIGMATELのCODEC (ADC/DAC)チップを搭載しているが、カードの設計、音質ともに上のエントリーレベルオーディオカードです。
     

  • Waveterminal 192M
    Waveterminal 192Lをベースに、入出力を外付けBOX化したモデルです。
     

  • MI/ODI/O
    Super Pack付属の拡張モジュール・・・デジタル入力及び、デジタル同軸出力、MIDI入出力が追加されます。

 注) 尚、2007/03現在、MI/ODI/Oも含めて、日本では販売終了となっています。

Waveterminal 192X Super Pack

 このカードは、一般向けに使うにはかなりもったいないカードかもしれませんね・・・
 アナログ/デジタル共にいいつくりをしています。
 また、最大4枚のWaveterminal 192Xを挿して、付属のSyncケーブルでそれぞれ接続・・・
 4枚をあわせてひとつのオーディオインターフェースとして使うこともできます。・・・MI/ODI/Oあわせてスロット8つ使うことになりますが・・・16In/32Outというとんでもないオーディオインターフェースになります。

 アナログ入力

 192Xですが、アナログ2chの入力で、レベル調整はありません。+4dBuのバランス仕様となっています。
 (アンバランス入力も一応可能です。)
 バランス入力ということで、TRS標準フォーンジャック×2です。
 アンバランス入力の際は、TS標準フォーンプラグ(モノラル)L/Rで接続しています。
 ADCは、AKM5394で、24Bit/192KHz ダイナミックレンジ123dBのほぼ最強クラスのスペックを誇りますので、アナログの録音には力を発揮してくれると思います。
 ただ、バランス入力を前提としていること、そして、プロ機器向けの+4dBuということで、カセットテープデッキなどの一般オーディオ機器や、Dr.DACのLine Out(-10dBu)を接続すると、レベルが低くなってしまいます。
 ぶりちゃんも、そのうちアンバランス-バランス変換のDIボックスか、バランス出力可能なミキサー(YAMAHA MG10/2など)を導入しようかと思っています。

 アナログ出力

 出力は、アナログ6chのアンバランスステレオ・・・TRS標準フォーンジャック(ステレオ)×3になっています。
 DACは、AKM4353で、24Bit/192KHz ダイナミックレンジ106dBとなります。
 アナログ出力は、OPAMP JRC4580と、ナショナルセミコンダクタのOPAMPを通って出力されるようです。
 (・・・もしかすると・・・ナショナルセミコンダクタのチップはバランス-アンバランス変換???)
 音質は、低、中、高音域ともにクリアにしっかりとした発音です。全体的にフラット系ですが、中、高音域ちょい強調目です。
 こちらも、やっぱりプロ機器接続向けなので、+4dBuです。一般オーディオ機器に接続する際にはレベル差に注意が必要かと思います。・・・こちらはあまり気にしなくてもいいかもしれません・・・Dr.DACのLine Inに接続した際には気になりませんでした。
 
 2chを3系統として使う、または、5.1ch出力として使いますが、専用コントロールパネル(ドライバ)の設定で1-2chの出力を3-4、5-6、7-8(デジタル)で同時出力可能なCloneモードや
 Prodigy 192/SP/VEと同じく、アナログ5/6をHP Outとして使用する、HP-Outモードもあります。
 HP-Outモードは、カード上で専用のハードウェア回路が処理を行います。60mAの出力ですが、専用のヘッドホンドライバ回路を通って出力されますので、ダイレクトモニタにも使える便利な機能です。(切り替えるたびに、カードからカチッとハードウェアスイッチの音がしたりします)

 デジタル入出力
 
 アナログ入力が売りのこのカードですが、デジタル入出力もすごいです。
 入力は、光、同軸1系統づつで、MI/ODI/O上にあります。同時に入力できるのは1系統のみで、専用コントロールパネルで任意に選択可能です。
 出力も、光、同軸1系統づつで、2ch出力のほか、DTSやDolby Digitalのパススルー出力も可能です。専用コントロールパネルで出力のON/OFFの切り替えが可能です。(光、同軸同時に出力されます)
 入力、出力共に、光は24bit/96KHz、同軸は24Bit/192Khzまでとなっています。

 このデジタル入出力ですが、侮れません・・・RMAA (Right Mark Audio Analizer)5.5 光ループバック24Bit/96KHzで計測したところ・・・
 Noise Level -147dB
 ダイナミックレンジ 133dB

 という結果がでました・・・詳細については、デジタル特性のページにRMAAの結果を載せています。

 Dr.DACなど、外部DACなどにデジタル出力するにもとてもお勧めなカードです。

 各種入出力フォーマット

 Waveterminal 192Xは、

  •  Windows MME

  •  WDM

  •  ASIO 2.0

  •  GSIF 1.0

 の各入出力(GSIFは出力のみ)に対応しています。EAXや、Sensaura,Q-Soundなどのエフェクト系には対応しませんが、Direct Soundにはもちろん対応してますので、ゲームにも使えます。
 カードのレイテンシも変更可能で、48〜2048サンプルまでの7段階で選択可能です。
 ASIO2.0でレイテンシ 48サンプルで、In/Out共に0.5msの応答時間で動作します。ぶりちゃんはSOL2を使っていますが、VSTエフェクトのかかりもよく気に入っています。

 Direct Wire 3.0

 Waveterminal 192Xのドライバ 6.01では、EgoSystems伝統のDirect Wire 3.0というパッチルーティング機能がドライバに搭載されています。
 専用コントロールパネルより起動すると、マトリックス上のウィンドウが開き、Input/MME/WDM/ASIO/GSIFをチャンネル単位で接続、ある程度自由にルーティングすることができます。
 付属のNSPを使用することで、出力にVSTエフェクトを複数掛けたりすることもできたりします。
 また、SpinAudioのフリーソフト ASIO FX Processor LEを使用して、ASIO In-Outをスルー接続して、Direct Sound出力を出力手前でASIO入力にルーティング、ASIO出力からスルーアウトや、VSTプラグインエフェクトを掛けた出力なども可能となります。
 
詳しくは書きませんが、5.1ch出力を1ch単位でASIOに入力、リアルタイムレコーディングなども可能です。

 DirectWireのちょっとした使い方は、こちらのページに記載しています。

Waveterminal 192X Super Pack 音は・・・

 まずは、Prodigy 192 Super Packから乗り換えたとき(2004年)の感想です。
 ぶりちゃんは、Prodigy192よりも音はいいはずだけどそんなに変わらないと思っておりました・・・まぢで・・・

 で、カードを差して、ドライバーを認識させて・・・Sound Player LilithのASIO出力で、HP-Outで聴いてみると・・・
 思わず笑ってしまうくらい・・・Prodigy 192SPとは比べ物にならないいい音でした。
 DACも違うし、オペアンプもちがうし・・・でもヘッドホンドライバは同じ・・・
 でも、低/中/高音がフラットに聴こえますが、Prodigyでは弱めの低音から低中音域でしたが、Waveterminalでははっきりと聞こえ、中音から高音までも、はっきりとクリアーに再生します。
 芯の通った存在感のある、でもすっきりとした低音、ドンシャリでは絶対にでない、しっかりと透明感ある中音域、ひろがりのある高音・・・それでいて、フラットに感じられ、クロストーク(左右の音が混ざってしまう)も少なく、きちんと定位しています。

・・・友人のみょんさん(Prodigy192SPを譲ってあげました)は・・・この音を聴いたとたん崩れおちました・・・ぶりちゃんと同感想でしたね。

 ただし、ヘッドホン、スピーカーなどにより、かなり変わってくるのは仕方ないです。・・・とりあえず、上記の感想は、私の愛用ヘッドホン、audio-technica ATH-A900での感想とのことを明記しておきます。・・・W1000で聴いてみたいなぁ・・・

 以上、最初のレビューを書いた当時の感想です。今は、Dr.DAC改造版にデジタル出力しているだけとなってしまっていますが・・・Audiotrak オンラインショップさん特注ヘッドホンケーブルをもう一本頼む予定ですので、それが届いたら、現在の感想を追加しようかと思っています。

 Dr.DACのページでも記載していますが、ATH-W1000を注文していますので、念願のW1000で聴くことができそうです。

Waveterminal 192X どうよ

 Waveterminal 192Xは、日本ではすでに販売終了しているモデルですが、PCIカードでアナログ入力、アナログマルチ出力をしたい場合には、かなりお勧めできます。
 また、デジタルも性能が高く、素直でとてもよいので、デジタル入出力用としても使えます。

 今となっては、Vistaドライバの提供時期が決まってないという問題もあります。

 現在、ESIのPCIオーディオインターフェースはJuli@が現行品ですが、Juli@にはないいいところもありますので、ぶりちゃんとしては、お勧めできるいいカードです。

 但し、もともとプロ向けカードですので、扱いの困難さは少々覚悟が必要です。(Juli@も含む)

 でも、入手の困難さから、やっぱりJuli@かなぁ・・・Juli@ Naturalが販売されています。
 ・・・Vista対応ドライバがあるということで・・・買ってしまいました。