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Waveterminal 192X Super Pack

 

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RMAAアナログ 24/44.1
RMAAアナログ 24/192
仕様

 

カードレビューでは、ブランド、コントローラーチップ別などで紹介しています。
このページでは、EgoSystemsさんのプロ向けブランド 、PCIオーディオインターフェース
Juli@ Naturalを紹介します。

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オーディオカード
ESI (EgoSystems)
Juli@ Natural

 

 

 

 

コメント設定アナログ特性1アナログ特性2仕様

Juli@ Natural レビューコメント (2007/09/09 ターンヘッドソケット、アナログ入力、アナログ出力に追記)

 ぶりちゃんが現在メインに使っているオーディオインタフェース Juli@ Naturalです。
 Waveterminal 192Xもいいカードなんですが・・・Vista対応時期がまだ決まっていないので、対応済のJuli@を使っています。

Juli@とは

 このカードは、EgoSystemsさんのESIブランドで、プロ向けのオーディオカードです。
 現行製品は、Juli@ Naturalとなっていますが、Juli@(ジュリエット)としてリリースされていました。

  • Juli@

     
    「ターンヘッドソケット」という方式で、カードの下3分の1から分割、カード上部を回転させて取り付け直すことで、バランス入出力とアンバランス入出力を切り替えることができるという、ユニークなPCI 2chオーディオインターフェースです。
     24bit/192KHzフル対応、光出力、ブレイクアウトケーブルによる、同軸デジタル入出力、MIDI入出力を備えています。
     環境により、アンバランス/バランス入出力を選択することができ、出力はアンバランス/バランス同時出力のため、いろいろな用途に使えるカードだと思います。

  • Juli@ Natural

     RoHS指令対応版から、日本での販売について名称を変更したと思われます。
     ぶりちゃんの見た限りですが、入出力周りのコンデンサが、基板実装アルミ電解から、(たぶん)タンタルコンデンサに変更されたなど、部品の小変更以外は、Juli@とかわりません。

Juli@ Natural

 このカードは、もともとプロ向けのESIブランドでリリースされているだけあり、いろいろ考えて作られています。
 ターンヘッドソケット方式による、デジタル/アナログ部の分離、アンバランス/バランス入出力の選択など、一般では使わないような機能です。
 E-WDMドライバなど、オンボードや一般のサウンドカードよりも複雑(でも高機能)になっており、敷居が高いと感じるかもしれません。
 でも、DirectWireなどかゆいところに手が届く機能もあり、ぶりちゃんには手放せなくなっています。
 x2v-0.978ベータドライバにより、Vistaにも対応(WHQLロゴ付)しており、これからも安心して使えるオーディオインターフェイスです。

 ターンヘッドソケット

 このカードのユニークな点ですね。
 写真を見ると1枚のカードに見えて、下3分の1と上部にコネクタらしきものが見えます。
 実際は、2枚のカードが合体しているんです。
 下3分の1がオーディオコントローラおよびデジタル/MIDI入出力部で、コネクタを通って、上部アナログ部分のDAC/ADCを経由してアナログ入出力に至る仕掛けです。
 上にもコネクタがあるのは、アナログ部を180度回しても同様に接続できるためで、そうすると、アナログ入出力端子が入れ替わります。
 標準フォーンジャックとRCAピンジャックを選択して使うことができます。
 このようなレイアウトにより、アナログ部とデジタル部を分けることができ、ノイズの干渉などを抑える働きもあるそうです。
 また、DAC及びADCのデータシートや、簡単に基板を追ってみたところ、基板上のアナログ信号はすべてバランス伝送されているようです。
 アンバランス入力および出力は端子からすぐでバランスに変換されますので、PC内部のノイズがカード上で乗ったとしても、アンバランスに変換する際に打ち消しあってノイズを低減する構造となっています。
 プロ向けの音楽制作用のオーディオインターフェースでは必須と言えるかと思いますが、2万円前後のインターフェースでも実現しているのはうれしいですね。

 アナログ入力

 アナログ2chの入力で、レベル調整はありません。ターンソケット方式により、カード左側の端子が有効になります。
 TRS標準フォーンジャックの場合は+4dBuのバランス仕様となっています。(アンバランス入力も一応可能です。)
 RCAピンジャックの場合は、-10dBuのアンバランス仕様になります。
 ADCは、AK5385で、24Bit/192KHz ダイナミックレンジ114dBになります。
 また、このADCのアナログ入力はバランス入力となっているので、バランス入力のままデジタルに変換されるかと思います。
 Waveterminal 192Xまでのスペックとはいきませんが、アナログソースを24bit/192KHzで録音できるのでレコードのデジタル化なども高音質でできますね。
 TRS標準フォーンジャックにすると、端子の間が狭いので、太めのフォーンプラグだと干渉してしまう場合があります。NeutrikのNP3Cですと、入出力に4本何とかさせますが、ちょっと無理やりになってしまいます。NP3XやNP2Xだとすんなりと入りますよ。

 アナログ出力

 アナログ2chの出力で、ターンヘッドソケットの位置にかかわらず、+4dBuバランス/-10dBuアンバランス共に同時出力になります。
 ブラケットなどを自作して、内部端子を外に出してやることで、2系統出力も可能ですね。
 DACは AK4358で、24bit/192KHz ダイナミックレンジ112dB、Waveterminal 192Xよりも良くなっています。
 また、このDACのアナログ出力はバランス出力となっていますので、DACからそのままバランス伝送で出力されていると思われます。

 AK4358のデータシートを見るとびっくりするのですが、このDAC、8ch対応なんです。
 出力は2chなのに・・・残りの6chは何に使ってるんだろう?と疑問に思いましたが、こだわったつくりといいましょうか・・・
 このカードは、デジタルモニター機能を持っています。
 アナログ入力、デジタル入力、デジタル出力をアナログ出力でモニタリングする機能です。
 合計6ch・・・つまりモニター機能にまで、別々のDACを割り当てるという徹底ぶり、ほんとこだわっていると思います。 

 デジタル入出力
 
 アナログ入力が売りのこのカードですが、デジタル入出力もすごいです。
 入力は同軸1系統、ブレイクアウトケーブルで接続します。
 出力も、光、同軸1系統づつで、2ch出力のほか、DTSやDolby Digitalのパススルー出力も可能です。(光、同軸同時に出力されます)
 入力は24Bit/192Khzまで出力共に、光は24bit/96KHz、同軸は24Bit/192Khzまでとなっています。

 このデジタル入出力ですが、Waveterminal192Xより良いような(気が)しますです。

 Dr.DAC2など、外部DACなどにデジタル出力するにもとてもお勧めなカードです。

各種入出力フォーマット

 Juli@ Naturalは、

  •  Windows MME

  •  WDM

  •  ASIO 2.1

  •  GSIF 2.0

 の各入出力(GSIFは出力のみ)に対応しています。EAXや、Sensaura,Q-Soundなどのエフェクト系には対応しません。
 カードのレイテンシも変更可能で、48〜2048サンプルまでの7段階で選択可能です。
 ASIO2.0でレイテンシ 48サンプルで、In/Out共に0.5msの応答時間で動作します。ぶりちゃんはSOL2を使っていますが、VSTエフェクトのかかりもよく気に入っています。
 Direct Soundにはもちろん対応してますので、ゲームにも使えます。
 ハードウェアアクセラレーションは搭載していませんが、Phantasy Star UniverseやBattle Field2をプレイしても、負荷はほとんどかからず、快適です。

Direct Wire 3.0

 Juli@ Naturalでは、EgoSystems伝統のDirect Wire 3.0というパッチルーティング機能がドライバに搭載されています。
 専用コントロールパネルより起動すると、マトリックス上のウィンドウが開き、Input/MME/WDM/ASIO/GSIFをチャンネル単位で接続、ある程度自由にルーティングすることができます。
 付属のNSPを使用することで、出力にVSTエフェクトを複数掛けたりすることもできたりします。
 また、SpinAudioのフリーソフト ASIO FX Processor LEを使用して、ASIO In-Outをスルー接続して、Direct Sound出力を出力手前でASIO入力にルーティング、ASIO出力からスルーアウトや、VSTプラグインエフェクトを掛けた出力なども可能となります。
 詳しくは書きませんが、出力を1ch単位でASIOに入力、リアルタイムレコーディングなども可能です。

 DirectWireのちょっとした使い方は、こちらのページに記載しています。

Juli@ Natural 音は・・・

 最初は、Vista対応のための購入でしたが、アナログ入力を除いて、Waveterminal 192Xに戻す理由が見当たりません(滝汗
 音域はフラット、モニター系の味付けのない音だと思います。
 アンバランス接続での音楽鑑賞の意味では、Prodigy HD2に軍配が上がりますが、音楽制作、バランス伝送でのシステムなどを考えると、Juli@ Naturalですね。

 MOGAMI 2930ケーブルによるバランス伝送でモニタースピーカで聴いたときには、こんなにも解像度高いのかぁ・・・と感動したものです。
 デジタル同軸出力の精度もよいですよ。
 Dr.DAC2にはUSBオーディオインターフェースもありますが、24bit/192KHzで伝送できること、Dr.DAC2のUSBオーディオインターフェースより音がよいことで、Dr.DAC2との組み合わせで音楽を聴いています。
 そんな感じで、しばらくはぶりちゃんのメインオーディオインターフェースとなりそうです。

Juli@ Natural どうよ

 Juli@ Naturalは、PCI/PCI-X対応、お値段は2万円弱と、サウンドカードとしては高いですが、フルバランス伝送設計のオーディオインターフェースとしては安価で、アナログレコーディング、デジタル入出力を行う方にはとてもお勧めだと思います。
 2chの音楽再生用途であれば、Audiotrak Prodigy HD2をお勧めしますが、音楽制作を趣味とする方にはDAWソフトがバンドルされているJuli@ Naturalをお勧めしたいですね。
 8/24現在、直販となるAudiotrakオンラインショップでも販売されています。

 Vista対応については、ドイツの公式サイトで、x2v-0.978ドライバが配布されていますので、こちらを使用することでJuli@ Naturalのパワーを存分に使用することができます。