待ちに待っていた、Dr.DAC2!
後継機は、Audiotrakブランドから発売されました。
前作、Dr.DACをはるかにしのぐ性能をひっさげてリリースされたと思います。
ずっとDr.DAC改を使用していましたが、このたび、後継機が発売ということで、とても興味を持っていました。
先行予約で購入したかったのですが、ぶりちゃんの体調による休職中のため、お金がだせませんでしたが・・・
性能を知ったとたんほしくなって買ってしまいました。
デジタル入力(Coaxial/Optical)
USBオーディオI/F
アナログLine入力
DAC
(TI (BB) PCM1798)+ I/V変換&Filter (FDO部 NE5532N OPAMP交換可能)
+ ヘッドフォンアンプ (OPA2604AP OPAMP交換可能)
+ラインプリアンプ (OPA2134PA Line Out用プリアンプ OPAMP交換可能)
お値段は、45,000円前後と、前作より1万円くらい高くなりましたが、
WIMAコンデンサなどの使用と、なによりFDOのおかげで高音質化しています。
他のDACやヘッドフォンアンプよりかなりお買い得かとおもいます。
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TI (BB) PCM1798
Digital/Analog Converter (DAC)
OPA2134やOPA627でおなじみのバーブラウン(TI)製の24bit/192KHz対応のDACです。
ダイナミックレンジ 123dBを誇る高性能DACで、自作派にはおなじみの高性能チップですね。
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I/V変換 & Filter(Full Differential Output / FDO)
(OPAMP交換可能)
Audiotrak ProdigyHD2にも搭載されているFDOを、Dr.DAC2にも実装しています。
通常のLINEは、信号/GNDのアンバランス出力ですが、高性能DACになると、+/-/GNDのバランス(差動)出力になります。
+/-を別々に増幅し、アンバランスに変換することで、ノイズを打ち消し、高音質化を図っているようです。
ぶりちゃん的には、ここが一番うれしいポイントです。Dr.DACにも搭載してほしかった(汗
TIのデーターシート上では、I/V変換 & Filterということで、こちらを記載しています。
FDOには、DUALタイプのOPAMP、Philips
NE5532Nを3つ使用しますが、丸ピンソケットになっていて、OPAMPを交換することが可能になっています。
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ヘッドホンドライバ/ラインプリアンプ用のOPAMPをそれぞれ実装 (Line In OPAMP以外交換可能)
Dr.DAC2は、前作と違い、前面スイッチでLine Outとヘッドフォンを切り替える構成になっています。
ヘッドフォンドライバには、バーブラウン(TI)のOPA2604APを搭載しています。
Line
Outプリドライバには、同じくバーブラウン(TI)のOPA2134PAを搭載、どちらも丸ピンソケットになっていて、OPAMPを交換することが可能になっています。
尚、Line In(アナログ)はJRC4580Eの表面実装となっていて、交換は不可です。
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2つのヘッドフォンを同時に使用可能 (THD-N
0.0008% 16-600ohm Max 300mA)
ヘッドフォン端子が2つ装備されています。(どちらも6.3mm標準フォーンジャック)
ボリュームは共通ですが、十分な音量、音質を提供してくれます。
ヘッドフォン端子1が、低インピーダンス用(+8dBV)、ヘッドフォン端子2が高インピーダンス用(+20dBV)の端子になっています。
通常のヘッドフォンであれば、端子1に接続すればOKです。
2本同時に接続できますが、その場合はヘッドフォン端子2に準拠します。
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USBオーディオI/F(24bit/96KHz 光デジタル録音対応)
USB Full-Speed対応のオーディオIFが搭載されています。
24/96KHzまで対応で、そこらのオンボードサウンドなんて目じゃない音質です。
それはそのはず、DAC+FDOを通して再生されますから。
光デジタルに限り、録音にも対応しています。
Vista/XPでは標準ドライバ(OS付属)で認識されますので、つなぐだけでOKです。
ただし、この電源はDr.DAC2本体とは独立、USB端子より取得していますので、PC本体または、セルフパワーハブに接続する必要があります。
今回、Dr.DAC2は、Audiotrak
オンラインストアさんより直販購入しました。
Audiotrakの直販だけではなく、オーダーメイドケーブルなども販売しています。
Dr.DAC2本体と一緒に、オーダーメイドケーブルの購入もできて便利です。
ぶりちゃんは、ここのケーブルを愛用しています。ケーブルに関してはケーブルレビューのページで・・・
まずは、外箱・・・今回はブラックのかっこいい化粧箱です。
高級感があるような気がしますです。
なんか気合入ってるなぁ。
Dr.DAC2本体にACアダプタ、USBケーブル(A-B)、説明書が付属しています。
USBケーブルにしっかりとフェライトコア付を付属させるところがニクイです。
今回、外部接続用のオーディオケーブルは一切付属していないので、市販品などのケーブルを用意する必要があります。
お勧めはもちろんAudiotrakオンラインストアのオーダーメイドケーブルです(汗
早速、ぶりちゃんのメインマシンに接続します。
ESI juli@ naturalの同軸デジタル出力からKIMBER-V21を使用してDr.DAC2のデジタル同軸入力へ。
ヘッドフォン端子2にaudio-technica ATH-W1000を接続しています。
Line Outからミキサーを通して自作TA2020SPアンプ、BOSE Companion3付属のMicroCubeを接続しています。
Dr.DAC2は、前作Dr.DACと似たような構成のようで結構変わっています。
ここでは、簡単に違いを記載します。
一部はすでに紹介していますのでDr.DAC2の項を参照してください。
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バッテリーの廃止、ACアダプタの変更
Dr.DACには、商用電源のない環境でも動作可能なように、ニッケル水素充電池が内蔵されていましたが、Dr.DAC2ではなくなりました。
アウトドア用途での使用はできなくなりましたが、使う方がいたのかはなぞです。
ACアダプタも、15Vのスイッチングタイプに変更になっています。(Dr.DACはトランス型12V)
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DACの変更
DACチップがTIのPCM1798に変更になりました。(Dr.DACはAKMのAK4395)
AKMのチップも高音質ですが、今回さらに上をいくTIのチップに変更されたのはうれしい限りです。
DACチップが高音質化されても、周辺回路の質も重要ですが・・・
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FDOの搭載
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Filter部の廃止
Dr.DACに搭載されていたFilterが廃止になりました。
ノーマライズっぽいFilterですが、ぶりちゃんはつかっていなかったですねぇ。
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USBオーディオI/Fの搭載
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コンデンサの変更
音質に多大な影響をもたらすコンデンサが変更になっています。
アルミ電解コンデンサの一部OSコンを使用、残りはRubyconコンデンサになっています。
(Dr.DACは台湾製コンデンサ)
フィルムコンデンサも一部にWIMAコンデンサを使用して高音質化を図っているようです。
ヘッドフォン出力だけでなく、Line Outも音量を変更できるようになりました。
(Dr.DACは同時出力、Line Outは音量固定)
OPAMPを交換しなくても、高音質、十分に進化したDr.DAC2・・・
エージングに時間がかかるWIMAコン(一説には400時間とか)もあり、きちんとエージングしてあげたいです。
もうすこし、標準状態でエージングの後、FDO、ヘッドフォンなどのOPAMP交換をしたいと思います。
改造?もちろんかんがえていますよぉ
初代Dr.DACより進化したDr.DAC2、お値段は上がってしまいましたが、お値段以上のパフォーマンスを持つと思います。
それに、FDO部分も含めたOPAMPが交換可能なことにより、さらに音をよくすることも可能です。(悪くもなりますがね)
良い点
悪い点
Dr.DAC2は結構よい点が目立ちます。
お値段は、時間とともに落ちていきますが、アナログ入力の弱さとRCAピンジャックについては少々残念ですね。
ピンジャックに関しては、早めの対策が良いかとおもいます。
(改造になっちゃいますのであまりお勧めはしませんが・・・)
上記のような点もありますが、DAC+ヘッドフォンアンプをそこそこ安価に入手するには、Dr.DAC2はお勧めですよ!