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R.Spec iHA-1B インプレッション (2006/09/11)

 2週間ちょっと、エージングに時間を割きました。
 1週間程度で見ていたのですが、なんかまだまだ足りないかなと思ったので、もう1週間。

 エージングのおかげで、中音域の向上、全体的に硬さが取れ、良くなっています。

デジタル->iHA-1B->ATH-W1000

 音域バランスはかなりよいと思います。
 全体的に艶、躍動感のある音、定位もよく、奥行きが感じられます。
 音がパンするときも、きれいにつながっていますね。
 低音域がよく出ていますが、締りのある音です。

アナログ->iHA-1B->ATH-W1000 デジタルとの比較

 エージングでデジタルと同様に良くなっています。
 デジタル、アナログ共に良くなっている為、比較とすると、デジタルのほうがやや解像度が上という、ファーストインプレと変わらない結果になっています。
 WaveTerminalのアナログ出力+MOGAMI 2930ケーブルが効いている為でしょうか。

比較

 さて、ぶりちゃんが所持している他のヘッドホンアンプ(機能を持つカードを含む)との比較をしてみます。

 これは、比べるもなにも、比較にならないです。
 解像度、艶、躍動感、レンジなど、どれをとってもiHA-1Bのほうがはるかに上手です。

 まずは、音域の比較です。
 高音域は、改造Dr.DACのほうがレンジも上まで出ているようです。
 中音域については、どちらもよく出ています。
 低音域はiHA-1Bのほうがよく出ています。

 解像度については、改造Dr.DACのほうが若干上に感じます。
 音の定位については、iHA-1Bのほうが良いと感じますが、解像度も絡んでくる為か、音のパンについては、改造Dr.DACのほうがきれいだと思います。

 音の躍動感はiHA-1Bに軍配が上がりますが、スピード感というと、改造Dr.DACですね。

 この比較で、どちらが上かを決めることはとても難しいです。
 iHA-1Bで聴くと、女性ヴォーカルの艶のある声がとてもよいのですが、楽器(特に生)は少々おとなしめに感じます。
 ストリングセクション、ブラス系の楽器の鳴りは改造Dr.DACに一歩譲りますが、女性ヴォーカルはとてもよいです。
 特にアルトサックスの音の量感、揺らぎなどはiHA-1Bの場合少々劣ります。

 ヴォーカル曲はiHA-1Bですね。

インプレ総括

 サウンドカードのヘッドホン出力や標準のESI Dr.DACをはるかに超える高音質なヘッドホンアンプだと思います。
 ぶりちゃんが購入したタイプは、躍動感よりにチューニングしたiHA-1Bですが、フラットなiHA-1Aも聴いてみたいところです。
地方在住ですと、どうしても試聴機がおいてないので試せませんが。
 躍動感よりとはいえ、音質はほぼフラット(入力元ソースに色をつけない)です。

 正直、Dr.DACとここまで違うとは思っていませんでした。
 サウンドカードのヘッドホン出力、標準Dr.DACに不満があるのであれば、ぜひ、試聴、使用してみてほしいなと思います。
 Dr.DACを改造してiHA-1Bに近づけることは可能とは思いますが、表面実装チップや部品の交換の手間、リスクとコストを考えるなら、iHA-1Bを購入するのが良いかと思います。

良い点

悪い(というよりも残念、またはある程度仕方のない)点