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Dr.DAC を改造する 4 本体編 その3 (2005/12/19 後日談追記)

 ・・・まずはお約束です。

  ※改造を行った場合、EgoSystemsさんの動作 及び、製品保証対象外となります。
 サポート、修理をしてもらえなくなりますので、以下記載の内容を行う場合は、
 自己責任でお願いしますね。

 

その6 多分、もう二度とやらない(MSOP)バッファOPAMPの交換

  その5までで、大体の改造は終わり、後は大変なOPAMP供給電圧の変更・・・と考えていましたが・・・
 アナログテスタで測ってみたところ、HiモードではOPA627BPのV+(Vcc)に+14V、V-(Vee)に-14Vと、しっかり差動電圧かかっていました・・・
 さっさと調べればよかったのにというつっこみはなしで・・・残りは・・・ということで・・・

 とりあえず下調べと部品の調達

 Dr.DACのバッファOPAMPは、JRCのNJM4580EというMSOPパッケージが2個、ついています。ヘッドホンOPAMPの手前のものは、ざっとパターンを追っていったところ、出力バッファのようです・・・が、左前のものだけは・・・入力が奥のほうへいっていたり・・・もしかして、入力バッファかな・・・(根拠なし)ということで・・・とりあえず、両方とも交換したいな・・・と思っていました。

 でも、MSOPパッケージ・・・ピン幅0.2m、ピン間0.6mm・・・パッケージサイズ3mmという小ささ・・・変換基板もないしどしよということで・・・
 まず、アナログデバイセズのサイトでMSOPパッケージを調べる・・・近いのはAD8066ARMだなぁ・・・見積もりしてみると・・・直販でも50個単位での販売・・・
 お値段1万5千円・・・OPA627BP4個買えるよ・・・ということで却下・・・
 こうなったら、抵抗に目をつぶって、配線で伸ばしてDIPソケットか・・・

 ・・・若松通商さんで、0.26mmジュンフロン線、DIP8丸ピンソケット他を購入・・・思ったより時間がかかった・・・

 今回使用した部品

 下ごしらえ

 Dr.DACの基板上には、安全に丸ピンソケットを置く場所がありませんので・・・とりあえず、スーパーX2を使って、丸ピンソケットの絶縁を兼ねて台をつくりました。
 両面テープの上に足の幅に合わせてスーパーX2を置き、ソケットを上に載せて、5分〜10分ほどそのまま置いておいた後、硬化しかけてきたところでソケットを少々持ち上げて、そのまま硬化させました・・・一応、絶縁の為に硬化後、両面テープをはがし、裏にうす塗りはしましたが・・・
 ついでにピンに半田を盛っておきました。

 次に、Dr.DACのNJM4580Eをはがします・・・片側4ピンづつ、半田吸い取り線をつかって、半田を除去した後、こてをあてながら、ソルダーアシストのフックをつかって持ち上げて外しました。

 一度吸い取り線で完全に半田を吸い取った後、少々半田を盛り付けておきます。
 ・・・積層セラミックのケースを溶かしてしまう羽目に・・・そのうち交換しないと・・・

 ジュンフロン線を3cmくらいで切り、両側を一応ワイヤーストリッパーで皮膜をはがして半田メッキ・・・芯線の色も光沢の銀、半田も光沢の銀ですごく見づらい・・・しかも、半田ごての熱で皮膜溶けていくし・・・とりあえず、16本用意しました。

 ジュンフロン線の半田付け

 まず、出力バッファから・・・8本のジュンフロン線をルーペなどをつかって、しっかり確認しながら1本づつ半田付け・・・これがなかなか大変で・・・細い半田ごてと、細目の半田がないとつらいですね。・・・1.0の半田では大変でした・・・

 8本半田付けをした後、ショートや半田不良がないかをチェックします。
 ・・・OKなら、基板の直しを考えないように、ここでホットボンドやスーパーXなどで、半田付けしたところの配線を固定することをお勧めします。
 ・・・でないと、後々大変なことに・・・

 ソケットとジュンフロン線の半田付け

 ソケットを、バッファOPAMPのパターンマーク図にあわせて配置し、ピンに平行して半田付けをしていきます。

 で、なんとか1箇所終わり・・・ここまでで3時間・・・かなり試行錯誤しました・・・

 ここでも、ちょっと失敗・・・ソケットはぎりぎりサイズの基板に半田付けして、隣接パターンジュンフロン線を付けましょう・・・でないと、ピンへの直接半田付けの際、熱でソケットのプラが溶ける場合が・・・

 また、無理にジュンフロン線を引っ張ってしまうと、配線を固定していない場合、パターンをはがすことに・・・ぶりちゃんは、合計2箇所・・・パターンをはがしました・・・左前のOPAMPは7番パターン、手前のOPAMPの4番パターンの2箇所(号泣

 ・・・7番パターンは、基板真裏に表と接続している箇所がありましたので、丁寧にデザインナイフで削ってパターンを出し、ジュンフロン線を半田付け、4番パターンは、Veeなので、ヘッドホンOPAMPのVeeより引っ張ってきました。もちろんこの配線もスーパーXで固定しています。

 今回は、代替パターンで事なきを得ましたが・・・危険なので、やっぱりやらないほうがよいかと・・・一応パターンはがしも覚悟のうえですが、はがしてしまったときは・・・かなりしょっくでした・・・

・・・もう片方も同様に・・・

 このままですと、OPAMP交換に不便ですので、ピン周りと基板にスーパーXを塗りこんで封印・・・でも強度がたりないので、交換の際は慎重に・・・

 また、このままですと、DIP変換下駄が載らないため、LED基板の未使用箇所をニッパで折り取りました。

 とりあえず、AD797を挿してみて、恐る恐るチェック・・・音量も小さくならず、W1000から普通に音声がでて一安心・・・ここまで5時間・・・

 どのOPAMPがバッファにいいのかにょ

 とりあえず、挿してみたAD797でしばらく聞いてみる・・・何かが変・・・高音域のノイズがあるようだし、OPA627BPの特色があまり出てこないし・・・で、OPA627AUといきたかったのですが、片方、HPAにつかうと発振しまくりの不良?っぽいので、却下・・・左前をOPA627AU、手前をOPA2134PAで試しても、高域のノイズはないけど、音がなんかなまってるような・・・

 で、NJM4580DDを挿してみる・・・元々設計が4580Eでつくってるから、やっぱり合うなぁ・・・1日ほど聴いてました。

 標準より、ほんのちょっと解像度は高いのですが、やっぱり物足りない・・・ということで、いろいろ塗ったOPA2134PAを2個さしてみると・・・

 ・・・全体的に高域にシフトした感じはあるけども、色艶もでて、上までばっちり抜けます。広がりもよく、解像度も上がったみたい。
 ・・・OPA627BP+MUSE KZで音がかなり豊かなのですが、スピード感がさらにでて、面白い音になりました・・・かなり気にいりました。

 ・・・AD797の高音域の広がり、抜けと、OPA627BPの音の揺らぎ、量感を両方手に入れた感じで、いままで一番のお気に入りになってしまいました。
 まあ、熱上昇が速いこと、ATH-W1000でも低音が耳に来るようになったこと(爆)・・・いろいろありますがね・・・
 熱の上昇による音質の低下は、前よりもよくなったようで・・・少々安心・・・でも、これ以上の熱対策は・・・もう大きいケースに交換?

 運良く、お気に入りの音を手に入れることができたようですが、バッファOPAMPはいじらないほうが良いかと思います。
 ・・・フィードバック部分の抵抗値などいろいろかかわってきて、メインのOPAMPを交換するよりも、簡単にバランスが崩れてしまうと思います。
 まあ、本気でOPAMP交換するんであれば、負帰還部の抵抗値や、ゲインコントロール、パスコンなどいろいろ考えなければいけないのですが・・・
 また、今回運良くお気に入りと思っていても、オシロスコープで計測すると、実は発振しているかもしれませんし・・・
 実際、ヘッドホン端子1では、高音域の輝き、金属的な感じがめだつ感があります・・・(お

 とりあえず、今のところこの状態で落ち着いてますが・・・BUF634いきたいにょ(こら

 12/19追記

 ・・・その後、よぉく聴いてみたら、アナログの左が入ってこない・・・バッファの左側はアナログの入力バッファのようで・・・もう一度やり直しました。
 今度はユニバーサル基板を切り出し、ICソケットを取り付けています・・・なかなか大変でした・・・ヘッドホンOPAMP手前の積層フィルムコンデンサとかしちゃったり・・・このときは、仮で積層セラコンを付けています。
 ・・・積層フィルムコンデンサ関連は、また別のページで・・・

 OPA134PAをバッファ用に手に入れています。下駄を注文中で、そのうち届いたら取り付けてみようかと思ってたり。
 下駄はいつものBrownDog下駄です。今回は大目に注文していたりします。
 ・・・とおもったら、簡易下駄じゃないとだめかも・・・あう・・・また剥がすのはたいへんなので、下駄つくります。

 もうすこししたら、溶かした積層フィルムコンの交換ページをかくかも・・・しれません(ぉ