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Dr.DAC レビュー OPAMPを交換してみる。その1 (2006/01/03 交換その2 追記)
Dr.DAC OPAMPを交換してみる
Dr.DACのOPAMPはソケット式で、DUALタイプのDIP8ピン OPAMPに交換できます。
交換するには、まず、フロントパネルのネジ4本と、バックパネルのネジのうち、Line InとLine
Outの上にあるネジ2本、合計4本を外します。これで、フロントパネル毎、基盤が引き出せるようになります。
バックパネルのLine InとLine Outのネジは、プラにとまっているので、締め付けトルクに注意しましょう。
まずは、手持ちのOPAMPでいろいろ試していきたいと思います。
プリメインとヘッドホンドライバをそれぞれ交換できるので、ヘッドホンではいろいろ組み合わせで楽しめます。
ほかによさげなOPAMPがあれば、試してみたいです。
また、改造Dr.DAC(改造版を参照)のOPAMPの供給電圧を測ったところ、
Lowモード | Hiモード | |
LPA | +-5.6V | +-14V |
HPA | +-5.6V | +-14V |
ということで、お使いのモードに合う動作電圧のOPAMPを選びましょう。
Dr.DACは差動電圧で動作してるようです。
単一電源OPAMPの場合、たいていは差動電圧で動作するそうですが、そのばあい、単電圧の半分の+-電圧になりますので、注意したほうが良いかと思います。
外し方は、精密ピンセット(先が細いものなど)や、精密ドライバーのマイナスでOPAMPの縦方向の溝に少しづつ差し込んで、持ち上げていきます。
このとき、両側交互に少しづつ上げていくとよいでしょう。・・・へたれて、片方からだけだと、ピンが曲がってしまうので御注意を・・・
・・・もしピンが曲がってしまったら、やっとこや、マイクロラジオペンチなどで、そっと曲げて修正してあげましょう。
※OPAMPの交換をしても、EgoSystemsさんの
製品保証はOKのようですが・・・基板などを傷つけたりしてしまったら、製品保証対象外となります。
また、OPAMPの交換を行った場合、EgoSystemsさんで動作保証はしてくれません・・・
当たり前のことですが、以下記載の内容を行う場合は、自己責任でお願いしますね。
交換1 Dr.DAC プリメインのみをBB OPA2604APに交換してみる
まず、聴いてみて
・・・中音域の解像度が上がり、かなりふくらんでる・・・あれ?
中音域ばかりが強調されて、高、低音域が隠れてしまいました。ヘッドホンドライバのJRC5532DDとの相性がよろしくないようです。
ヘッドホンで聴くと、普通は自分の頭を中心に左から右へ、音場が外側にむかって半円を描くとおもうのですが・・・中音域の強調で平べた、やや中音域が手前よりっていったところです。
See-Saw 「君は僕に似ている」 (WMA 9.1 Lossless)
標準状態と比べて、ヴォーカルの艶、ふくらみはすごいものの、残りが負けてしまい、バランスが悪く感じました。
ベルリンフィル(ベートーベン) 交響曲 第9
第4楽章 (WMA 9.1 Lossless 24bit/96KHz)
こちらも、合唱部分などはかなりよく聞こえるのですが、残りが・・・
YsVI -The Ark of
Napishtim- (Falcom Sound Team jdk)
「MIGTY OBSTACLE」 (WMA 9.1 Lossless)
ディストーション+オーバードライブギターですが、ふくらみのせいか、オーバードライブが強調、微妙なチョーキングが隠れてしまいました。
発振しちゃってるのかな・・・JRC5532DD
上記のように記載していますが、OPA2604APに変えて高、低音域の解像度もあがっています。そして、音が柔らかいです。
ヘッドホンドライバを交換してみるとかなりよくなりそうな予感がします。
次は、ヘッドホンドライバをOPA2134PAにしてみます。
交換2 Dr.DAC プリメインをBB OPA2604AP、ヘッドホンドライバをBB OPA2134PAに交換してみる
中音域のふくらみと共に、ヘッドホンドライバが5532だった際に隠れてしまっていた高音域と低音域がばっちり出てきました。
標準状態の隠れた中音域がきちんと表現され、さらに解像度が一段高くなり、低、中、高音域のバランスもよく、気に入りました。
ぶりちゃんてきには、もうちょっと・・・言葉ではうまくいえないものがほしいんですが・・・これは、エージングを進めていくうちに出てくるかもしれません。
See-Saw 「君は僕に似ている」 (WMA 9.1 Lossless)
標準状態と比べて、ヴォーカルのふくらみ、低音域、中音域もよくなって、とてもよく聞こえます。
パーカッションの連打がきれいに聞こえるようになりました。
ベルリンフィル(ベートーベン) 交響曲 第9
第4楽章 (WMA 9.1 Lossless 24bit/96KHz)
合唱部分とオーケストラ部分のバランスもよくなり、標準状態からすべてが一回り上という感じです。
YsVI -The Ark of
Napishtim- (Falcom Sound Team jdk)
「MIGTY OBSTACLE」 (WMA 9.1 Lossless)
ディストーション+オーバードライブギターの歪みもなく、やはり標準状態から一回り上になっています。
この組み合わせはかなりいいです。
この状態で、しばらくエージングをしていきます。OPA2134PAとJRC5532もエージングしなきゃ。
3日聞いてて、ぶりちゃん的になにが・・・がわかってきたような気がします。・・・高音がきつく、シャリっと聞こえること、低音も硬いこと・・・中音がもうちょっとほしかったこと。
バランスはよいとおもってたのですが・・・なんか自信なくなってきました。
・・・高音域の解像度というか、自体が足りなくなる圧縮オーディオ、きつめのマスタリングをかけた曲では、高音のきつい、シャリ音が顕著になり、耳に負担を掛けます。
尚、高音がきつく聞こえる、低音が硬いのは、エージングがすすんできて徐々に取れてきています。
OPA2134PA、解像度も高いほう、音もクリアでいいOPAMPなんですが・・・ぶりちゃんには合わないようです。
高音、低音を優先させる方には合うのかもしれませんね。
01/03追記
OPA2134PAについて誤解がありました。・・・スーパーXコートなど制振、電磁波対策などを行ったり、エージングをきちんとしてあげる、接点の対策をしてあげると、全体的にフラットで解像度も高く、かなりよいOPAMPです。・・・OPA627BPには・・・やっぱり勝てないのですが・・・
また、バッファOPAMPにも使えます。現に、現在のDr.DAC改造版では、1回路入りのOPA134PAをバッファOPAMPとして使っています。
バッファに使うことで、音の定位が良くなると共に、解像度が上がった感があり、ややクリアな音質にもなります。
OPA2134PAも馬鹿に出来ない、いいOPAMPですよ〜
次は、ヘッドホンドライバをNE5532APにしてみます。