このページは、CSS/JavaScriptを使用できない方に用意しているページです。
検索エンジンなどからいらっしゃった方は、ぜひ、こちらのProdigy7.1XT メインページでご覧くださいね。

Prodigy 7.1 XT OPAMPの交換 BB OPA編 (2006/10/09)

 

 さて、実際にOPAMPを交換してみたぶりちゃんなりのレビューを記載します。
 ここでは、BB(現TI)のOPAシリーズのOPAMPについて記載します。

 一応お約束なので記載します。
 ※OPAMPの交換をしても、EgoSystemsさんの 製品保証はOKのようですが・・・基板などを傷つけたりしてしまったら、製品保証対象外となります。
  また、OPAMPの交換を行った場合、EgoSystemsさんで動作保証はしてくれません・・・
  当たり前のことですが、以下記載の内容を行う場合は、自己責任でお願いしますね。

OPAMP交換その1 OPA2604AP、OPA2134PA

 Prodigy 7.1XTのFr出力のOPAMPをOPA2604に、ヘッドフォン出力のOPAMPをOPA2134PAに交換してみます。

Fr出力(OPA2604AP)->FOSTEXMN06->TA2020SP->BOSE MicroCube

 やはり、OPA2604APの特徴、高音域が出るようになるのは健在ですね。
 こちらのチップは部品店で800円程度ですので、ちょっとしたグレードアップに良いかと思います。
 PCスピーカーは高音域が弱めのものも多いので、OPA2604APを入れてブーストしてあげるのも選択のひとつかと思います。

 OPAシリーズは元々オーディオ用としてのものですので、お手持ちのパワーアンプにつないでも、良い音を奏でてくれます。

ヘッドフォン出力(OPA2134PA・・・実際はOPA134PA X 2)-> ATH-W1000

 OPA2134PAにしただけで、艶、解像度が上がり、全体的に上品な音に聴こえます。
 2万円クラスのヘッドフォンをお持ちの方は、最低限、OPA2134PAにしておいたほうが良いかと思います。

OPAMP交換その2 OPA627AU、OPA627BP

 さて、Single to Dual変換アダプターを使用して、OPA627に交換してみます。

 Fr出力のOPAMPですが、DIP to DIPの変換アダプターを挿そうとすると、コンデンサが邪魔で刺さりません。
 今回は、SOP to DIP変換アダプターを介した、OPA627AUに交換してみます。

 ヘッドフォン出力のOPAMPソケットの周りはあいていますので、こちらには、DIP to DIP変換アダプターのOPA627BPを挿してみます。

 Dr.DACのときもそうですが、ポップ音は大きめです。
 この手のOPAMPは電源にも気を使うので、簡単に交換を考えるとある程度妥協せざるを得ないかもしれません。

Fr出力(OPA627AU X 2)->FOSTEXMN06->TA2020SP->BOSE MicroCube

 OPA627の量感や音の揺らぎが出ていると思います。
 Dr.DACの標準状態で、OPA627BPに換装したころと同様に少々音が太くなっていますが、
 ここら辺は、Rubiconコンデンサがかかわっているかもしれません。
 ただ、Dr.DACより解像度はやや劣るかもしれませんが、あまり遜色はなく聴こえます。

ヘッドフォン出力(OPA627BP X 2)-> ATH-W1000

 ヘッドホン出力については、改めていうまでもなく、OPA627の効果はとても大きいです。改造Dr.DACやiHA-1Bとは、設計も部品のコストも違うのですが、解像度が少々劣る、音が少々太めということがあるにしても、かなり良いと思います。

 改造Dr.DACの項でも書いていますが、OPA627は低音が少々弱め、でも高音域は出ます。
 ただ、ぶりちゃんの使っているOPAMPは、ほとんどスーパーXコーティング+SPI-015Sコート仕様なので、コートしていない通常状態ですと、解像度が少々低下、高音域が少々抑え目です。
 また、Prodigy7.1XTのOPAMPの動作電圧が、OPA系の標準動作電圧(+-15V)に満たないというのもあって、性能を発揮できていない可能性もあります。
 とはいえ、OPA627の音の量感、揺らぎはやはり心地よいと思います。
 改造Dr.DACまでは行かないとしても、Prodigy7.1XT+OPA627で、PCサウンド環境はかなり良くなるとおもいます。
 また、OPAMP電源周り、信号周りのコンデンサをMUSEなどに交換するとまた変わってくると思います。

OPAMP交換 番外編その1 OPA627AU、OPA637BP

 番外編として、ちょっとした興味から、だめもとで試してみます。
 OPA637BPは非Unity GainのOPAMPです。5dB以上のゲインがないと安定して動作しないOPAMPですので、動作するかは?なのですが、Prodigy7.1XTのヘッドホンゲインは定格を満たしていそうです。
 (Fr出力では試す予定はありません。プリアンプは低ゲインで設計することが多く、未調査ですが、Prodigy7.1XTのFr出力OPAMP回路のゲインがあまり高くないと推察するからです)

 Fr出力にOPA627AUを挿した状態で試してみます。
 ただし、コーティングも、エージングもあまり進んでいない状態のOPAMPでのチェックということをあらかじめご承知おきください。

ヘッドフォン出力(OPA637BP X 2)-> ATH-W1000

 なんと、発振もなく音が出ています。
 OPA637のエージング不足で高音域が硬いのですが、透明感がありながら、芯のあるシンバルに感じられますね。
 中音域はOPA627譲り、低音域はOPA627より強めというOPA637のいいところが出ています。
 OPAMPの特性で解像度は上がっていると思いますが、レンジ、艶、音の定位感も含めてやはり改造Dr.DACやiHA-1Bには及びません。
 これは、設計やコストにかかわってくるので難しいところです。

 これでは、WaveTerminal形無しですね。
 (あくまで音楽再生の面です。WaveTerminalの本来の用途であるオーディオインターフェースとしては別なのであしからず)

 ただし、今回使用できたのは、環境による可能性も考えられますので、OPA637を使ってみる場合は、より一層、自己責任で試してみてください。