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Prodigy HD2 OPAMPの交換 BB OPA編 (2007/03/14 訂正、交換その2を追加)

 さて、実際にOPAMPを交換してみたぶりちゃんなりのレビューを記載します。
 ここでは、BB(現TI)のOPAシリーズのOPAMPについて記載します。

 一応お約束なので記載します。

 ※OPAMPの交換をしても、EgoSystemsさんの 製品保証はOKのようですが・・・基板などを傷つけたりしてしまったら、製品保証対象外となります。
  また、OPAMPの交換を行った場合、EgoSystemsさんで動作保証はしてくれません・・・
  当たり前のことですが、以下記載の内容を行う場合は、自己責任でお願いしますね。

OPAMP交換その1 トリプル OPA2134PA

 Prodigy HD2はトリプルOPAMP構成ということで、アナログ出力には3つのOPAMPが使われています。
 2個並んでいる箇所がバランス-アンバランス変換段で、1個独立の箇所がプリアンプのようです。
 訂正:ぶっちゃけインストゥルメンテーションアンプか。
 ということは、最初の1段の2個のOPAMPが正、負それぞれの増幅段で、2段目の1個がバランス-アンバランス変換段ですね。
 ああはずかしぃ。
 (詳しく回路追ったわけではないので、また間違っていたら指摘してくださいね)
 標準では、増幅段にOPA2134PA、変換段にJRC5532が搭載されていますが、JRC5532が足を引っ張っていると思います。
 2007/03/14 追記
 最近は、力強さを出すのにはJRC5532(できればNE5532AP)またはAD823も悪くはないなと思っています。

 まず、安価にグレードアップということで、プリアンプのJRC5532をOPA2134PAに交換してみます。

 交換方法、交換可能なOPAMPの仕様は、Prodigy 7.1XTと同様ですので、Prodigy 7.1XTのページを参照してくださいね。

増幅段(OPA2134PA X 2)->変換段(OPA2134PA)->FOSTEXMN06->TA2020SP->BOSE MicroCube

 まず、OPA2134PAの透明感、艶がはっきりでるようになりましたね。
 ただ、パワーは少々弱めですので、ロック系だと少々物足りないのかもしれません。
 普通に聴くには、OPA2134PA3つにしただけで十分という感があります。
 音域はフラットで、透明感があるシンバル、中音域の広がり、艶などとてもよいです。

ヘッドフォン出力-> ATH-W1000

 こちらも、変換段が良くなったので同様の効果があるのですが・・・やっぱりJRC4580Eが足を引っ張っている感があります。
 解像度は高めなので、シンバルなども心地よく聴こえます。
 もう標準のDr.DACは形無しかもしれませんねぇ。
 JRC4580Eが足を引っ張っても、ProdigyHD2のほうがいいですね。
 ・・・まあ、Dr HEAD HiFiや標準のDr.DACもヘッドフォンバッファにJRC4580E使ってますがね。

 標準状態で物足りないと思ったら、JRC5532をOPA2134PAに変えてみるとよいと思います。
 1個300円程度で部品店で購入できますし、DUALタイプOPAMPなのでそのまま挿せますから、お手軽だと思います。

OPAMP交換その2 ヘキサ OPA627

 ごめんなさい、かなり間があいてしまいました。
 まだいろいろ忙しいのですが、ゆっくり(でもないけど)曲を聴く時間ができたので。

 さて、今回は、バーブラウン(TI)の高級オーディオ用(だけではないのですが)OPAMP OPA627です。
 高速版のOPA637とともに、ぶりちゃんお気に入りのOPAMPです。
 ・・・高価なのが難点で、ぶりちゃんもあまり所持できていないので、Dr.DAC改から拝借してきたりしてます。
 6個そろえるだけで、たぶんProdigy HD2より高くつくと思われ(呆 

 Prodigy HD2のOPAMPは3個なのに、なぜヘキサかといいますと、このOPA627はSingleタイプOPAMPでして、DualタイプのOPA2134PAやJRC5532と違い1回路しか入っていませんので、2回路分 X 3か所ということで、計6個必要になるからです。
 同じ形状ですが、ピン配列は違います。そのまま挿して動作させると大変な目にあいます。
 Prodigy HD2とOPAMPが同時にお亡くなりになる可能性大なので注意が必要です。
 OPAMPの製造元ホームページやデータシートなどでよく確認する必要がありますね。

 今回は、SOPタイプのOPA627AUを4個、DIP8ピンタイプの選別品 OPA627BPを2個、それぞれアダプターを介して装着しています。アダプターに関しては、Dr.DACのレビューページに記載していますので、そちらを参照してくださいね。
 増幅段は、回りのコンデンサの高さの関係で、泣く泣く、丸ピンソケットを1つ間にいれてかさ上げしています。
 ・・・すこしでも接触抵抗などを減らそうと、SETTEN No.1は欠かせません。

 OPA627AUのほうが、あまりエージングされていない状態だったので、この状態でいままでほったらかし・・・時々音出しをして、Dr.DACのときのように約2か月くらいの通電、音楽を流してエージングをおこなっていました。
 ああ、でもいいわけにしか聞こえませんねぇ。
 (ほんと、ごめんなさい、でも、プロジェクト追い込み中のプログラマーですからなにとぞご容赦を・・・) 

 比較として大変申し訳ないのですが、今回の環境から、ドライバ、再生環境が変更になっています。

 ・・・E-WDMドライバです。ネイティブでASIOが使える環境になりました。

増幅段((OPA627AU X2)  X 2)->変換段(OPA627BP X 2)->FOSTEXMN06->TA2020SP->BOSE MicroCube

 第一印象・・・ぶほっ(滝汗) べ、別ものですな・・・聴き専なら、これかなりいいわぁ。
 グランドピアノの音の艶、サックスの息づかいに反応してのきつめの音の中の微妙な揺らぎ。
 高音域もよく出ていますね。解像度の高さとOPA627の艶でシンバルの音もとても心地よい。
 泣かせのアコースティックギターなんてもう・・・(嬉泣

 この構成で聴くと、アタックの強いFM音源やPSGの曲も、独特の癖を表現しながらも心地よく聴かせてくれますね。
 ううむ、これでSSC物を堪能して・・・閑話休題

 ちいちゃいとはいえ、BOSEスピーカーなので、中音域の広がりなどはとてもいい感じです。
 ちいちゃいので、低音域は弱めなので、中〜高音域の抜けがよいため、バランスがおかしいかなと感じてしまいます。

ヘッドフォン出力-> ATH-W1000

 こちらも音はよくなっているのですが、やっぱり音がつまった感、せっかくの解像度のぼやけ感がひしひしと感じられます。
 ああ、バッファ交換改造する前のOPA627 4発 Dr.DACをおもいだしますね。
 あの頃はこれでも十分良い音だと思っていたのですが・・・
 せっかくの高解像度、高音質がほんともったいなく感じます。

 今回はここで終わるわけではなく、いままでエージング他行ってきた、パワードモニタースピーカーを使用しましょう。
 ・・・今まで公開していなかったのは、日本未発売モデルで、海外通販を使用したからということで(謎

増幅段((OPA627AU X2)  X 2)->変換段(OPA627BP X 2)->ESI nEar04 

 音域バランスはばっちりですね。しっかりとしてるが、重すぎず負担にならない低音域、広がりのある中音域、抜けの良い高音域と、もういうことなし状態・・・というか、ぶりちゃんの堕耳と文章力のなさで、これ以上は表現しようがないくらいです。

 OPA627は生楽器が大得意という感が前からありまして、クラシック、ジャズなどかなり心地よく聴けます。
 かといって、J-Popやロック系がダメというわけではなく、しっかりと聴かせてくれます。
 飽和気味でつぶれてしまいそうなオーバドライブ&ディストーションギターも、HD2の持ち前の解像度の高さ、OPA627のパフォーマンスの高さでとてもよい感じです。
 グランドピアノ、アコースティックギター、往年の名機YAMAHA DX7、リリコンやウィンドシンセ、シンクラビア(世代がばれますな)、MOTIFの音がとてもよく、Dr.DACでも書きましたが、ほんと、音楽CDってこんなに情報量詰まっていたのねと改めて驚かされます。
 もちろん96Khzや192Khzの曲もよいですよ!

ぶりちゃんとしては、とてもお勧めな構成なのですが、ここまで書いて気づいた方も多いと思いますが、モニター的なさらっとした感じではないです。
そのような音が好みですと、アナログデバイセズ系のOPAMPがお勧めです。・・・なるべく間隔を置かないで書きたいと思います(願望

そして、お勧めしづらい最大の点がOPAMPの価格ですね。
Prodigy HD2を丸々買えるお値段を出せるかどうか・・・

2番目にネックなのが、変換アダプターや、高さを稼ぐためにICソケットなどの下駄を必要とする・・・ということで、必然的にはんだ付けが必要になってしまうことです。
ここらへんは、ヤフオクなどではんだ付け済み品が売られていたりします。
少々高くでも、そちらを入手するのが楽かもしれません。