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Prodigy HD2 コメント (2007/03/14 訂正、E-WDMドライバ他追記など)

Prodigy HD2

 AUDIOTRAKのProdigy HD2が発売になりました。
 このカードは、2-chにすっぱり限定した代わりに、AKMの2ch高性能DAC、AK4396(ESI Dr.DACに使用されているAK4395の後継)を搭載し、アナログ出力のバランス-アンバランス変換にBB OPA2134PA、プリアンプ部にJRC5532を搭載、しかもOPAMP交換可能な設計と、オーディオ機器のアナログ段にも使われているような回路設計になっています。
 Prodigy 7.1 XT同様のPCIノイズキラー設計と、高音質化を狙った設計がなされています。

 そんなカードなので、とても楽しみにしていました。

 早速購入、使ってみることに。

Prodigy HD2を見てみる

 Prodigy7.1XT同様にオンラインショップから購入しました。
 箱の大きさもProdigy7.1XTとかわらないですが、おしゃれですね。

 カードのほかに、マニュアル、ドライバCD、RCA-RCAケーブル、ミニステレオフォーン延長ケーブルなどが付属しています。
 ホワイト基板と黒のRubyconコンデンサ、OPAMP周りには、Dr.DACなどでも使われているフィルムコンデンサが載っており、Prodigy7.1XTよりもコストかけているなぁと思います。

外部端子

 ロープロファイル対応の為もあり、端子類は少なめです。
 アナログ2-ch出力用の金メッキRCAピンジャック、ヘッドホン出力とLine Inのミニステレオフォーンジャック、デジタル光出力の角型コネクタと並んでいます。

 正直言いまして・・・カードのコンセプト上、デジタル入力はともかく、デジタル同軸出力はなんとかしてほしかったです。
 といっても、ロープロファイルに対応させると、つけようがないのはわかるのですがね。追加でつけたくなってしまいます。

内部入力端子

 内部入力端子はAUX入力端子ひとつのみです。Prodigy HD2は2-ch再生に特化したカードですから、ついてるだけいいかもしれませんね。アナログCD入力はもう使わなくなって久しいですが、TVチューナーカードなどと一緒に使う際に重宝します。

内部ジャンパ端子

 Prodigy HD2にも内部ジャンパ端子が一組あるように見えますが・・・これは入力用なのかなと思います。ただし未確認です。
 Prodigy 7.1XT同様、記載がほしいところです。

バランス-アンバランス変換段 OPAMPソケット

 オーディオカードクラスでは、内部をバランスで配線、出力にバランス-アンバランス変換を行い、RCAや標準フォーンで出力というのはよくあるのですが、このクラスのサウンドカードで同様の設計は初めてですね。
 バランス(差動)入力方式ですと、+、−、GNDと3本の線が必要になりますが、+、−でノイズを打ち消しあう性質があり、ノイズに強いのです。
 PCIノイズキラーとあわせて、ノイズの多いPC内では有効ではないでしょうか。

 バランス-アンバランス変換は1-chにつきOPAMP2回路を使用する設計で、DUALタイプOPAMPのBB OPA2134PAを1-ch毎に1個、計2個使用しています。

訂正:ぶっちゃけインストゥルメンテーションアンプ?
 ということは、最初の1段の2個のOPAMPが正、負それぞれの増幅段で、2段目の1個がバランス-アンバランス変換段ですね。
 ああはずかしぃ。

 そして、ソケット式でOPAMP交換可能です。この部分に使いたくなるようなOPAMPは限られるかもしれませんが、グレードアップの余地があるのがとてもうれしいですね。

プリアンプ OPAMPソケット

 バランス-アンバランス変換段を経て、到達するプリアンプ部分には、JRC5532Dが搭載されています。
 もちろん、ソケット式でOPAMPを交換することが可能です。

 変換段、プリアンプ部共に、動作電圧+-5V〜+-9VのDUALタイプ DIP8ピンOPAMPが使用可能とのことです。

Headphone 端子

 Prodigy HD2はヘッドフォン端子も装備しています。3.5mmミニピンジャックですが、カードの幅の制限上、RCAピンジャックにかなり近く、付属の延長ケーブルを使用せざるを得ないかと思います。
 内部ジャンパ設定を変更することにより、インピーダンス600ohmのヘッドフォンまで使用可能ですが、ヘッドフォン増幅のOPAMPが表面実装のJRC4580Eで、交換不可能なので、Dr.DACやDr.HEAD HiFiと比べないほうがよいです。

 といっても、オンボードや、ヘッドフォンアンプを独立して持たないサウンドカードに比べると、十分な音を出してくれます。

さて、音はどうか

 購入当日のインプレをファーストインプレのページに、エージング後のインプレを標準状態インプレに記載しています。

E-WDMドライバ

 EgoSysカードといえば、やっぱり、E-WDMドライバがほしくなりますが、残念ながら、Prodigy HD2はVIAのリファレンスドライバ仕様です。
 レイテンシを抑えられない、ASIOが使えない、DirectWireが使えない・・・などとても不便でした。

 韓国Audiotrakサイトを覗いてみたところ、なんとまぁ、ベータ版とはいえ、リリースされています。

 ああ、これでやっと〜とおもい、VIAリファレンスドライバをアンインストール、x2vドライバを入れてみると、認識しません。
 なぜ〜とおもい、機械翻訳で韓国サイトを見てみると

 ・・・EEPROMの書き換えが必要

 あらまぁ・・・ということで、EEPROMの書き換えをおこなったら、すんなりとインストール完了。
 レイテンシを 48Samplesに、Lilith 0.992ベータでASIO出力しています。

 弱点の一つが解消され、とても使いやすなった(ぶりちゃん的に・・・かも)と思います。

 サポートに問い合わせたところ、日本でも公開する予定とのこと。

 そのうち、別ページで導入方法記載してみましょうかね。

Prodigy HD2 どうよ

ここは、ファーストインプレ、標準状態インプレ、OPAMP交換を行った後の感想になっています。

 さて、OPA627への換装でかなりよくなりました。
 ここまで来ると、アナログ2ch出力で音楽再生用途としてはかなり高スペックカードになったと思います。

 ぶりちゃんとしても、かなりお勧めなカードとなりました。
 ・・・ESIブランドはやっぱりプロ向けカードということで、敷居が高いと感じるかとおもいます。
 まあ、E-WDMドライバが高性能の反面、とっつきにくいということもありますが(汗

ProdigyHD2 次は・・・

 やっぱりOPA627に換装したことで、アナログ出力に関しては大満足状態。

 とりあえず、次はOPAMP交換 アナログデバイセズ編の予定ですが・・・ああ、3個そろってるのって・・・AD823だけじゃん(劇汗