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Dr HEAD HiFi レビュー4 By Fumi OPAMPいろいろ編 (2005/10/22 追加)

前書

えー、それなりに間があきましたが、ようやくレビュー4を書く気になりましたので、これからお届けしたいと思います。
今回は brichan氏より AD8065AR をお借りできましたので、なんとオペアンプ3種比較という豪華企画ですよ!!
…すみません、眠いんです。こうでもして無理矢理テンション上げないとレビュー書けないんです…(泣)
と言うわけで、微妙に情緒不安定気味ながら、比較レビュー本編行ってみたいと思います。
 

まずは BB OPA627AU から

はい。とりあえず目下の有望株である OPA627 シリーズですね。
Dr HEAD HiFi だと brichan氏をはじめ、何名かの方々が利用されている2個並列タイプの基板はコンデンサが邪魔になって入りません。
そのため、表面実装用の SOP と呼ばれるタイプのICを利用して、変換基板の表裏に一つずつハンダ付けする形となったわけです。
この SOP タイプの OPA627 が OPA627AU となるわけですね。
(関連サイトで公開されてる AD8065AR 実装写真が SOP タイプの取り付け例になります)※1

ちなみに、これは自分でハンダ付けしました。
………まあ、人間やれば何とかなるということですね、はい。
いや、正直なところ、部品を見た時には「無理だろ、これは…」とか言ってたんですが。(苦笑)

で、取り付けて聴いた感触としては、OPA2604 よりも更に1ランク上の音ですね。
解像度とか中域の音の出方が違います… って、実は 2604 返却してから付けたので、ちゃんと比較しながら聴いたわけではないんです。(爆)
まあ、ずっと 2604 で聴いてたイメージは残っていたので、それとの比較ということで。

音色のイメージはアーモンド型ですかね。キレが良くて、音が膨らんでいます。
特に管楽器や弦楽器の音が違って聴こえました。女性ボーカルも、微妙な揺らぎが出てたかな?
OPA627BP を利用中の先達の方々が仰るように「濃口」の音かと思います。

…あー、あやうく書き忘れそうになりましたが、お値段はチップ自体が eBay で
10個セットで 59.99 ドル(送料は無料)、変換基板が 1枚 2.39 ドルでした。
トータルするとチップ二つと基板一枚なので 約 14.4 ドル(大体1500円くらい?)ですね。
 

続いて、お借りした AD8065AR に挑戦

うちの Dr HEAD HiFi君は、これが BB社以外のオペアンプの初装着になります。
形式としては OPA627AU と同じで、変換基板の両面に SOP タイプのIC2個装着となります。
…当り前ですが、ハンダ付けは私より数段上手に行われていました。
うぅ、せめてハンダに光沢を残せるようにはならないとダメですね…

で、気を取り直して(と言うか、ハンダ付けはもう必要無いので忘れて)オペアンプを交換します。
AD社のオペアンプは「薄口」だという感想を拝見していたので、どんな音になるのか期待しつつ試聴しました。

確かにスッキリした感じに聴こえます。解像度は…OPA627AUと同じくらいでしょうか?
さっきがアーモンド型なので、こっちはニードル型とでも言いましょうか。
立ち上がってから鋭いまま抜けていきます。若干カスレ気味に聴こえるかもしれませんね。
627側の管楽器や弦楽器を聴いた直後だったので、別の楽器かと思うほどに違う鳴り方に感じました。

しばらく色々と聴いてみたのですが、個人的にはイマイチな感触です。
アンプ部分やヘッドホンとのマッチングもあるとは思いますが、管・弦・ボーカルがちょうど「山」という字のように隙間を空けて鳴っているように感じたためです。
 

最後に、変換基板と一緒に買った AD8620AR を挿してみる

えー、上のトピックの通りなんですが、OPA627AU 用に変換基板を注文した時に、
ふと目について一緒に買ってしまったチップです。
Brown Dog さんにて SOP-to-DIP 変換基板に実装済み状態で 15.95 ドルでした。

自分でハンダ付けした OPA627AU と比較すると、雲泥の差ですね…
って、そんな所見てても仕方無いので、さっさと挿して音を聴かないといけません。
このチップは基板の表にしか付いていないので、気楽にグイッと押し込んでもOKと。

………こ、これは!!AD社とBB社の中間の鳴り方かっ!!!

というわけで(笑)、まさしく OPA627AU と AD8065AR の中間です。
以上。

……え?ダメ?もうちょっと詳しくレビューしろ?…って、このネタ前回も使ってるし!!
…すみません、本気で眠いんです。明日会社サボってもいいなら問題無く続けるところなんですが(爆)

閑話休題(←「冗談はさておき」と読みます)。さっさと終わらせて寝る方が健全ですね。
で、肝心の AD8620AR の感想ですが「(OPA627AU + AD8065AR) ÷ 2」ですね。
…いや、ホントですよ。さっきも言った(書いた?)通り、ほぼ両方の中間です。

OPA627AU の膨らみを削ってダイエットしてやった感じです。
逆を言えば、AD8065AR でちょっと痩せ過ぎに感じてた部分に肉が付いてます。
解像度も私の耳では同じくらいに聴こえますね。

というわけで、個人的には今回の3種の中で一番イイ気がしてます。
あくまで私の試聴環境においてという話ですが。
あー、そういえば唯一の難点ですが、このチップだけ他の二つと違って、音楽をかけてない状態でノイズ(なのかな?)が出ているようです。
分かる人にしか分からない表現で申し訳ありませんが「テレビの消し忘れの音」です。
可聴領域ギリギリの高周波ではないかと思います。曲をかければ気になりませんけど。
 

まとめ

以上、今回はオペアンプ3種の(しごく主観的な)比較となりましたが、いかがでしたでしょうか?
前回も書きましたが、オペアンプ交換だけでも結構音の変化がありますので、興味のある方は是非(笑)

…ふと思ったんですが、Dr HEAD HiFi に OPA2134 を載せてあるのは故意なんでしょうかね?
オペアンプがソケットになっている時点で狙っている製品ではありますが、ちょっと調べてOPA2604AP なり他のチップなりに変更した事をキッカケに、オーディオ道にハマるように仕組んでいるんだとしたらかなりの策士ですよね、エゴシステムズさん(笑)
 

最後に

さて、オペアンプの交換も一通り試してレビューが出来、当初の目的は果たしたことになります。
あんまりよろしくない文章の割には、アクセスして下さる方々がそれなりにいらっしゃるそうで
「物好きな人達も居るもんだ」とか失礼な事を思いつつも、こうして4回目まで書くことができました。

巷では「コンデンサも交換してみない?」とか(悪魔の)誘惑があったりしますが、
パソコン用の怪しげな入力デバイスを発見してしまったため、オーディオ予算が確保できません。
というわけで、このレビューは今回で一旦終了するつもりでおります。

brichan氏に試聴させて頂いた ATH-W1000 を羨んで、新ヘッドホンの購入とかに走った場合には、また復活するかもしれませんが、しばらくはお休みです。
およそ一ヶ月程度でしたが、お付き合い下さった(奇特な)方々には御礼申し上げます。

それでは、今日はこのへんで。

ぶりちゃん注釈: Fumiさん、お疲れさまでした〜新しいヘッドホン導入・・・楽しみにしていましょう(ぉ

※1 Dr.DAC メインページOPAMP Adapterを参照